接ぎ木

7月8日に接ぎ木をしました。(揚げ接ぎ)

通常は春に接ぎ木をしますが、錦藤は7月にも接ぎ木します。
理由は葉に一番綺麗な斑が入っている枝を確認してその穂木を接ぎ木すると
より一層きれいな斑入り葉の錦藤になるからです。

成功率は春ほど高くはありませんが美しい斑入りの葉の錦藤を堪能したい方は
是非チャレンジしてみてください。

写真は同じ日に3鉢、接ぎ木をして見やすい様に綺麗に撮れたものだけを載せています
ので同じ鉢のものではありません。

7月8日

穂木

穂木は、一番綺麗に斑が入っているしっかりとした枝を選び、
だいたい2芽~3芽を一つとして切ります。
(傷が付いている枝は避ける)

ナイフを水平に当て、切り口が歪まず平らになるように切る,
表皮、形成層、木質の3層が年輪のように見えます。
(長さは1~1.5cm くらい)

深く削りすぎるとと、木質(白い部分)が多く出すぎて、
形成層(黄緑)が見えにくくなります。

反対側は45度くらい斜めに切ります

台木

台木は秋に植え替えをしたときにとった根を3/1ほど土に埋めて
保存していたものを使っています。

台木を水平に切ります。

土は根腐れ防止のため小粒の山砂の洗い砂を使います。

よく切れる刃物で皮部と木質部の間にある形成層に沿って垂直に切ります。

台木

台木と穂木の形成層が重なるように穂木を差し込む、隙間が無いように注意して,
乾燥防止のため厚手のビニールを巻きその上から添え木をしてビニール紐で固定する。

ビニール袋を被せ,雨水など入らないようにビニール紐で巻く。

受け皿をして水をかけておきます、水切れには十分注意してください。

10日め(7月18日)に芽の色が黄色がかって膨らんだくる
(芽が成長せず茶色になり萎んで来たら失敗です。)

15日め(7月23日)に葉がででくる
(ここで葉が枯れていたら失敗です。)

芽が出て成長してきてからは3回くらいに分けて, 徐々にビニール袋を破りながら
環境にならしていきます。

まず最初に芽が伸びてきてビニール袋にあたりそうになったら,
ふくろの外に芽が出るくらい少しだけ破る。
(破りすぎには注意して下さい。)

その後1~2日したら反対側を破る。

その後1~2日で真ん中を破る

最後に2~3日して被せてあったビニール全部をとる。
(だいたい20㎝くらいになったとき)

最初に接ぎ木したときに巻いた厚手のビニールと固定したビニール紐は
接いだところが安定するまで何日か様子をみてから切る,
早く外しすぎると根本が動いて枯れてしまったり
強風が吹いた時などに根本から折れてしまいます。

固定していた紐を切るときは接いだ枝を折ったり、
接いでいる部分を動かしたりしない様に
細心の注意をしながらナイフで巻いてある紐を切ります。

年月が経つと綺麗に斑が入った錦藤の盆栽に仕上がります。


こちらは7月29日に接ぎ木しました。

赤い線の部分から切ます。
緑の線から水平に切り接ぎ木します。

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